パンデミックの終わりが全然見えなくて不安になってしまいますが、日本でも感染が増えて「自宅療養」する人が多くなっています。
軽症でもつらいと言われているコロナに感染したらすぐにでも入院してケアを受けたいところですが、それができない可能性も高くなっていますね。
万が一新型コロナに感染してしまい、自宅療養になってしまった時のために準備しておきたいことをまとめました。
コロナに感染して自宅療養になったらどうする?!
コロナに感染してしまったけど入院できる基準に達していない場合、自宅療養になる可能性があります。
厚生労働省の研究班が作成した「新型コロナ感染症 診療の手引き」(5.2版、2021年8月23日現在最新)によると、血液中の酸素濃度が96%以上は「軽症」とされています。
緊急事態宣言が発令された自治体では、独自の基準を設ける動きが広がっています。
神奈川県では「原則血中酸素濃度が94%以上の人は自宅療養」に、大阪府では「原則40歳未満は自宅療養」など、入院基準が厳しくなりました。(2021年8月23日現在)
自宅療養になった時に心配なのは大きく分けて2つです。
- 患者の症状の観察、回復
- 家族がいる場合は二次感染、一人暮らしの場合は薬や食事の準備など
この両方に対応できるような準備をしておきましょう!
コロナに感染して自宅療養の際に必要なもの
コロナの特効薬がないため、感染して自宅療養になったら「ひたすら回復を待つ」しかないのが現状です。
水分をたっぷり摂り、食欲があれば消化の良いものを食べて安静にする。10日は外に出なくても困らないくらいの備蓄をしておきましょう。
コロナは急に症状が悪くなることもあるので、経過の観察は必須です。
自宅療養の際に必要最低限なものをまとめました。
- パルスオキシメーター
- 体温計
- 水分補給のための飲み物(水を多めに!)
- レトルトのおかゆなど調理不要な食料
- 解熱剤・咳止めなど
- スマホ(何かあった時に誰かに連絡できるように)
パルスオキシメーター
パルスオキシメーターは、入院の基準となる血液中の酸素濃度を測るものです。
保健所で貸し出している自治体もありますが、数も限られていますのでご家庭にひとつあると安心です。
酸素濃度が下がるほど症状は重篤で、95%以下が入院の基準とされていますが、緊急事態宣言が出されている自治体では基準が厳しくなってきています。
お住まいの自治体での基準を確認しておきましょう。
体温計
コロナでは高熱が出ることもあり、体温の確認が必要です。
水分補給がとっても大事!飲み物
世界保健機関(WHO)による「COVID-19アウトブレイク中の成人への栄養アドバイス(Nutrition advice for adults during the COVID-19 outbreak)」では、毎日たっぷりと水分を摂ることが推奨されています。
一部意訳して抜粋します。
- 毎日8~10杯の水を飲む
- 水が一番良いが、水分の多い果物や野菜をジュースにして飲むのもよい。例えば、レモンを絞って水で薄めて飲むなど(砂糖なし)。
- コーヒーや紅茶も良いが、カフェインを摂りすぎないよう注意する。
- 砂糖や甘味料の入ったフルーツジュース、シロップ、濃縮果汁、炭酸飲料など、甘みが添加された飲料は避ける。
コロナに感染して自宅療養中はあまり動けないと思いますので、大きいボトルの他に小さいペットボトルもたくさん用意しておくと安心ですね。
レトルト食品など調理不要ですぐ食べられるもの
各自治体で、自宅療養者のための配食サービスも行われているようです。しかし、感染者が爆発的に増えているため、1000人待ち(!)の自治体もあるなど配送までの期間に遅れが生じています。
参考:自宅療養者急増 滞る支援 食料「1000人待ち」届かず(毎日新聞2021年8月21日)
お住まいの自治体情報をこまめにチェックして、利用できない可能性も考慮して準備しましょう。
「コロナ 配食サービス」で画像検索すると、どんなものを準備すればいいのか参考になると思います。
- 調理済みご飯
- レトルトの丼もの・おかゆ
- 缶詰
- ゼリー・飲むゼリー
- カップ麺
- お菓子類
解熱剤や咳止めなどの薬
コロナに感染したり、ワクチン接種の副反応で発熱した際に使う解熱剤はアセトアミノフェンが推奨されています。(アセトアミノフェンは妊婦さんや授乳中の女性でも使用できます。)
商品名では「タイレノールA」や「カロナール」「バファリンルナJ」です。
参考サイト:山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信
参考サイト:ワクチン接種後に発熱や頭痛が…市販薬は飲んでいいの?<新型コロナ> 東京新聞web
熱や症状が出てきてからでは買いに行けません。常備薬として家に置いておきましょう。

冷却シートなどもあるといいですね!
緊急時には外部に連絡!スマホなどの連絡ツール
症状が急に悪化する可能性があるのがコロナです。万が一に備えて、家族や友人などに連絡するためにスマホの充電は切らさないようにしましょう。


毎日決まった時間に数回家族に連絡を入れるなどしておくと、家族は連絡が来ないことで体調の悪化を察知できます。
自宅療養用の買い物以外で準備しておきたいこと
感染爆発している現状、コロナに感染するのは特別なことではありません。
自宅療養のために備蓄するものの他に、準備しておくと良いことを紹介します。
保健所など連絡先を書き出しておく
コロナの症状が出てしまったら、苦しくてネット検索どころじゃないかもしれません。お住まいの管轄の保健所やかかりつけのお医者さんなど、コロナに関して連絡するところの電話番号を調べて書き出しておくと良いでしょう。
家族や友人と連絡を取る
普段はあまり頻繁に家族や友人と連絡を取っていない人も、お互いの近況を報告し合っておきましょう。
何かあった時に連絡できる人がいれば、緊急時にも安心です。
コロナに感染していなくても、自宅療養のために準備しておこう
コロナで自宅療養になった場合に備えて、購入しておくと良いものは以下の通りです。
- パルスオキシメーター
- 体温計
- 水分補給のための飲み物(水を多めに!)
- レトルトのおかゆなど調理不要な食料
- 解熱剤・咳止めなど
- スマホ(何かあった時に誰かに連絡できるように)
感染しないように対策をとるのはもちろんですが、いつ、誰が感染してもおかしくない状況になってしまっています。
自宅療養にも事前の準備があるのとないのでは安心感が違いますよね。
必要なものを購入して、家族や友達にも協力をお願いしておきましょう。
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